1983-05-17 第98回国会 参議院 外務委員会 第10号
カーピッツァ次官なんかが東南アジア諸国を歴訪したことは御承知のとおりであります。そうしたソ連の勢力がやっぱりベトナムに出てきたということ、同時にまた潜在的には中国に対する一つの恐れというものもあることはこれは事実でございます。そういうような状況の中にあってこのカンボジア問題がどういうふうに解決していくかと。
カーピッツァ次官なんかが東南アジア諸国を歴訪したことは御承知のとおりであります。そうしたソ連の勢力がやっぱりベトナムに出てきたということ、同時にまた潜在的には中国に対する一つの恐れというものもあることはこれは事実でございます。そういうような状況の中にあってこのカンボジア問題がどういうふうに解決していくかと。
そんなことでどんどんエスカレートしましたらこれは世界のために不幸ですから、私はカーピッツァ次官にも言ったのですけれども、あなたはものすごくアメリカを攻撃しておる、アメリカが侵略者である、先制攻撃するのはアメリカがするのだと言い切っておるけれども、しかしアメリカだって先制攻撃するということを言ってない、あなただって先制攻撃しないということなら戦争は起こらないことになるのだし、お互いにお互いを非難するということで
これに対してソ連側は、カーピッツァ次官は、ソ連は日ソ関係発展のために善隣協力条約等一連の提案をしている、SS20は日本に向けられたものではなく、特定のいかなる国に向けたものではないというふうに述べて米国の政策を激しく非難し、これにこたえるというような態度をとりました。このような点が今回の定期協議の際一番問題となった点でございます。
○国務大臣(安倍晋太郎君) いま実質的な論議をしていますから、それを十分われわれ検討してみて最終的な判断はしたいと思っておりますが、カーピッツァ次官も、とにかく日本に向けるものじゃない、極東における核は日本に向けるものじゃないということはずっと終始一貫して言い続けておりますが、それじゃあのグロムイコ発言の背景というのは一体どういうところにあるのか、そういう点をもっと話を聞いて判断したいと思うのですね
○政府委員(田中義具君) 核不使用協定については、今回カーピッツァ次官が訪日した際に何か発言があったということではございませんが、ことしの初め、プラハでワルシャワ条約機構の首脳会議が開かれたときに、東側の方から、NATOとワルシャワ条約の間の武力不行使協定を結びたいというような提案が行われて、それについていろいろ東側が働きかけをしているということはございます。
○木島則夫君 どうですか、さっき私ちょっと言及したのですけれど、きのうから始まった日ソ事務レベル協議でのカーピッツァ次官の発言などをもう一つその中に入れて、グロムイコ発言のバックグラウンド、そういうようなものの中で進展はございませんか。